世界遺産情報>戦争の傷跡を残す世界遺産をみて世界平和を考えてみませんか？

アウシュビッツ強制収容所（文化遺産）

◆ナチス・ドイツの狂気を象徴する強制収容所の中でも最大の収容所で
す。ここには常時25万人のユダヤ人・ポーランド人・ジプシーなどが
　収容されていました。強制労働の末、病死したりガス室で虐殺された
　人々は400万人を超えたといわれています。

◆当時のアウシュビッツの所長は、ルドルフ・ヘスと言いました。
　彼によるとこの収容所は始めからユダヤ人を全滅させる意図で作られ
　たといいます。
　収容所に連れてこられるユダヤ人の７０〜８０％は到着後すぐにガス
　室へ送られました。ユダヤ人は150〜160万人が虐殺されたと言われて
　います。

◆ナチスはユダヤ人を「移住させる」といって集めました。
　荷物は50ｋｇ以内と制限されましたので、彼らは荷物をまとめてここ
　へやってきました。
　虐殺された後の彼らの荷物は全てナチスのモノとなりました。

◆収容所は大きなものが3つありました。第１収容所はアウシュビッツ、
　第2収容所はビルケナウにありましたが収容能力はアウシュビッツの
　約10倍に達しました。
　第3収容所はモノヴィツにもありました。ユダヤ人は1945年に連合軍に
　よって解放されました。

◆みなさんも一度は幼いころに「アンネの日記」に触れたことがあるの
　ではないでしょうか。子どもの目線で描かれたナチスドイツとの戦い
　がなんとも心を打たれます。